千堂つぐみ
登場作品:餓狼伝説
20世紀末にハイパーネオジオ64で看板タイトルの新作を出しては失敗を繰り返したSNKですが、シリーズ初の3Dである餓狼伝説ワイルドアンビションもその一つでした。同じく3D化したサムライスピリッツよりはゲームセンターでプレイされていたしハイパーネオジオ64のゲームの中で唯一家庭用ゲーム機に移植されたのだから商業的には一番健闘したかもしれませんがそれでも餓狼伝説の他の作品と比較するとだいぶ見劣りするものでした。
そんな作品の新キャラクターだったためかナニワの女子高生レスラー千堂つぐみは餓狼伝説の女性キャラクターの中で唯一同社のオールスター格闘The king of fightersに出場していません。KOF2003が稼働される前に今作では他シリーズからの新キャラクターも以前のようにたくさん出しますとプレイモアが宣言しその情報を掲載したアーケードゲーム専門誌アルカディアでは他シリーズからの新キャラクター予想がなされその中に千堂つぐみの名前も出ていたっていうのに、その次作のKOF11では武力ONEから天童凱やズィルバー、さらには風雲黙示録からあのブーメラン空手の使い手も出たっていうのにつぐみの姿はありませんでした。商業的にはその二作と差はないというのにそれでも出場できない。
たしかにゲーム画面の格闘シーンのグラフィックは厳しいものがあって何だかよく分かりませんでしたが、ヒロアキ氏が描いたキャラセレクト画面のつぐみはスポーティーでレスリングをしている者にしか出せない風格が滲みでていて、とても魅力に満ちたものでした。しかもエンディングではテリー・ボガードから彼の象徴である赤い帽子を譲り受けてもいて、それはまさに特別な者の証。これまでテリーの帽子を譲り受けたキャラはつぐみを含め四人しかいません(結構、多いな……)。ロック・ハワード、ブルー・マリー、チュン・パイフー(このキャラはぼかした設定ですけど)。近未来を舞台にした風雲黙示録のチュンを除いて全員KOFに出ているけれど、つぐみはそれでも声がかからず……。
テリーの帽子を譲り受けたしかも女性キャラクターであるのに、それでも出れないのは、当時この作品が外注で製作されたという噂が出ていましたけど(注:記憶がだいぶ怪しいです)そのためなのか。しかし、パチスロの餓狼伝説にも出ているので出すのが難しいというわけでもないようで、さらに調べてみるとKOF2002アンリミテッドマッチのステージ背景には出ていることも分かりました。すでにつぐみはKOFに出ていたとは!プレイヤーキャラとして出るまであと少し。僕はこれからも千堂つぐみがKOFの新作に出てくることを期待して待っています。
▬イラスト:saturn-freakさん
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